2010.01.23 Saturday
祖母の時計

40年ほど前に祖母から母、母から私へと受け継いだ
大切な時計なのですが、壊れたままにしていたので
修理に出してみたところ
「いまの技術では直せません」
ちょっと驚いてしまいました。
うちの実家は製造業なのですが、製品を加工する際
許される誤差は0.05mm。ちょうどたばこの包装紙
1枚分ぐらいです。
譜面台のネジが壊れて困っていると、父がすぐに
部品から作って直してくれますし
「ダンベル運動をしよう」
と急に思い立ち、購入しにいこうとすると
「何kgのが欲しいの?」
と言って、ものの数分で鉄アレイを作ってくれます。
普段お世話になっている楽器職人のSさんも、何から
何まで自分で作ってしまうという、そんな素晴らしい
職人さんに囲まれて育ってきたので、余計驚きました。
既製品が出回って便利になったようでいて、技術は
低下しているのだなと思うと、本当に悲しい。
平安時代とかスーパー職人の宝庫だったのかな(笑)
でも絶対に今でもどこかにはいるはずです。うん。
同じものを同じ完成度で作れる、というだけでは
本物の職人さんとは言えません。創造できるから
職人さんなのではないのかなぁ。
技術を磨くことによって芸術の域まで辿りつこうと
追求している人のこと。
自分の名声ではなく、よりよいものを残そうと
新しい発見と感動を繰り返すことができる人。
そういう職人さんに、わたしもなりたい。
そして、職人さんに限らず、そういう生き方を
しているひとに、わたしは惹かれます。